古川裕倫

・こうした判断は、非常に難しいものですが、普段から、調査やシミュレーションできる部分は何か、どの段階で不確実性を含んだ意思決定が必要かなど、考える癖をつけておきたいものです。わかりやすく言うと、小さな案件でも、自分なりの意見を持って、「ここまで調べ終わってから意思決定をする」と考えるようにすれば、大きな案件に対しても、意思決定できるようになるはずです。
・ビジネスマンであれば、自分の仕事に対しては、常に自分の考えや意見を持っていたいものです。また、会社や会社方針に対する自分なりの考え方も必要です。
・人によって時間帯は違うかもしれませんが、最も効率が上がる時間帯には、80%の価値を持つ20%の仕事を行うべきです。仕事の優先順位を考える場合も同様に、大事な20%を優先することです。
・「できる人」は、会社全体の売上、利益などの数字や、自分が所属する部署の数字は重要であると強く認識すべきです。最初は苦手でも頻繁に眺めているだけで、だんだんと見えてくるようになります。
・島田精一さん(三井物産元副社長、日本ユニシス元社長、住宅金融公庫現総裁)は、私が尊敬しているかつての上司ですが、口癖は、「明るく」「前向きに」「逃げず」「知ったかぶりせず」です。私はこれに「即、実行」という言葉をつけ加え、島田さんに許可を得て、日々使ってます。