西谷昇二

・ どんな強い人でもいつかは必ず負ける。壁にぶつかる。自分の限界を知り、限界を破ろうとしているのだから、暗く苦しいのは当然だ。
「もうダメ!」と思う。その暗さをしっかり受け止めるのだ。
・ 厳しい現実を知ったとき、人が怖さに震えるのは当然の反応だ。
・ 壁にぶつかっても素早く立ち直れる人と、立ち直るのに時間がかかり、そのまま負け犬感情をもち立ち向かうことをやめてしまう人との違いは、劣等感と今ある現実の壁を区別して考えられるかどうか、にある。
・ どんなに複雑に見える物事も、一つひとつをほぐしてみれば、単純なものでできている。それを一つひとつ、克服し、小さな快感を積み重ねていく。
複雑に、難しくしているのは、偏見、思い込みという自分の感情だ。
・ どんなもので上達するための王道は、まず型を覚えることだ。
・ 敵は多くはない。夜道で自分の影に怯えるように、自分から敵は大勢いると思い込んでいるだけなのだ。
・ 1人に集中すること。1人に集中することでみんなに通じる道があるはずだ。
・ 今からでも工夫してみるのだ。工夫を楽しみ、遊びを仕事に導入してみる。
・ 伸びる人は、自分自身が人生というゲームを指揮する監督として、相手のいいところは自分に取り入れ、自分の悪いところは改める作業をしているからだ。
  ⇒好き嫌いという感情を排除⇒思いがけない発見がある。
・ 細かいことに一喜一憂せず、自分の信念を貫きつつ、微調整を繰り返す。
・ そんな、嫌な、できればやりたくないという否定的な物事に正面からぶつかり、それを越えない限り、成長はない。逆にそれに対して真正面からぶつかっていくことで自分が鍛えられ、自分なりの型が創り出されて、自分本来の夢が見えてくることは多い。
・ 1人に信頼される人は多くの人に信頼される。信頼は他の人に伝わっていく。一人の顧客の信頼を突破口に、大勢の顧客を獲得した営業マンは数多くいる。狙いを定めた1人に、全力で向かう。それが自信になり、大勢につながる。
・ 基本を丁寧に、そして深くやる。
・ 1人の顧客をマークして、その人に徹底的に気に入られるように努力する。自分がいった言葉への反応、態度などを意識的に整理することで、後々のためのデータとして蓄積しておくのだ。そして、あえて公式化せず、1回1回誠実に応対する。
⇒質→量、量→質
・ 多くの人は失敗を避けて通ろうとするが、失敗は上達の第一条件。伸びる人は、失敗という一点に真っ向から向き合う。
・ 寄り道は、一見、効率のいい生活や成功する人生とはほど遠い経験だとされている。
能率一辺倒のビジネスからすれば無駄や的外れだと思われている。けれど寄り道は、自分の内部の声に従った、豊かな発想の源を探すための旅でもあるのだ。
・ ――先天的であれ、後天的であれ、自分にとって負の力として感じられるものが、自分の人生を前へと押し出してくれる推進力として働く-----